ハウスダストアレルギーだから、高密度カバーを付けていたのに、押入れに入れてある布団を出したら、なぜか咳が…。
こうなると、もしかして高密度カバーって意味がないんじゃないかって思ってしまいますよね。
では果たして、高密度カバーに意味ってあるのでしょうか?
高密度カバーの意味はありまくりです!
ハウスダストアレルギーの中で、一番悪影響を及ぼすダニに関しては、高密度カバーはかなりの効果を発揮します。
ダニへの効果が素晴らしい
なぜなら、ダニを布団の中に入り込まないようにするからです。
「ハウスダストなのにダニ?」と思われるかもしれませんが、そうです。
ハウスダストの中の一つに、ダニがあるんですよね。
京都大学医学部臨床教授の『南部光彦』氏は著書『アレルギーから子どもを守る』の中、このように述べられています。
日本では、アレルギー疾患の原因で一番問題になるのはダニ、その中のヒョウダニ。日本の風土はダニには居心地がいいのでしょう。
そして、細かい織り目(高密度)のカバーは有用性が高いことは、日本アレルギー学会理事長である『斉藤博久』氏の著書『アレルギーはなぜ起こるか』に述べられています。
ダニが通過できないほどの細かい織り目の特殊繊維で作られた寝具カバーを使用すると家のほこりの中のダニアレルゲン量が激減します。
また、アレルギー体質を持つことが証明されたがいまだダニアレルギーではない乳児に、この特殊繊維による寝具カバーを使うとダニアレルギーになる確率が減り、ぜんそくを起こす確率も減少しました。
ダニは毎日卵を産み、どんどん増殖して糞をします。
そして、数ヵ月で死にます。
アレルギーの原因はダニの糞と死骸
この糞と、死んだダニが、ダニアレルギーの原因。
ですから、なるべく布団の中にダニが入らないようにすれば、アレルギーの原因を作らないようにすることができるわけですね。
入らなければ、そこで糞もしないし死にもしませんから!
どう考えても、ダニが入らない密度の布団カバーを使うのがいいですよね。
ではなぜ、布団カバーを使っているけど、咳がるのでしょう
布団カバーを使っても咳が出る理由は?
それは、押入れの中にずっと入れていたため、ハウスダストが溜まりすぎた。
これが原因。
ハウスダストが布団の中に入り込んだのではなく、目には見えないので何もないように見えますが、シーツカバーの外側についていたものが、押入れから出した時の振動で空中に舞ったのだと思われます。
結果、それらを吸い込んでしまい、症状の咳が出てしまうわけですね。
西藤こどもクリニック(現あきつ小児科)によると
大人の喘息では2/3程度、小児喘息では約9割の患者さんがアレルギーをもっています。
その中でも一番多いのが、ヒョウヒダニという小さなダニに対するアレルギーです。
と説明されています。
では、どうすれば咳が出なくなるのでしょうか?
ダニとダニの糞と死骸を取り除くことで回避できる!
まず、部屋に掃除機をかける必要があります。
これは、必須の作業になりますね。
なぜなら、布団についていたハウスダストが部屋中に飛び散ったから。
掃除機をかけるポイントは2つ
①ゆっくりかける
掃除機ってゆっくりかけるのが大切です。
1.2.3のリズムで伸ばして、1.2.3のリズムで戻すような感じでかけてください。
ガシガシかけてはダメですよ。
ゆっくりが大切ですからね。
②排気を外に向ける
排気が家の中を向いている状態だと、排気の風でハウスダストを舞い上がらせてしまいます。
そうなると、掃除機をかけても、吸い取れる量が少なくなってしまいます。
このように排気は外に向けてください。
布団カバーも洗う必要がある
そして、布団カバーは週に1回は洗う必要があります。
洗うことにより、咳の原因となる、ダニの死骸や糞、カビを洗い流すことができますから。
これで、高い確率で清潔なカバーに!
布団も大事
布団も大事。
カバーを外したら、掃除機を裏と表にしっかりかける。
可能であれば外に干してくださいね。
その場合は、カバーを外して、干して、取り入れた後に掃除機をかけて先ほど洗濯したカバーで覆うようにしてくださいね。
清潔な布団が完成
これで、高い確率で清潔な布団が出来上がり。
あとは、出来るだけ毎日布団カバーの上からでも良いので掃除機をかけ、月に数回は、洗濯をすればOKです。
高密度のハウスダストを通さない布団カバーを洗うときには、同時に布団に掃除機をかけることも忘れないでくださいね。
高密度のカバーを使うことよりも、さらに効果が高いのは、布団そのものが高密度になっているものになりますね。
そちらについては、こちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
あなたのお子様のハウスダスト対策に、少しでも役立てれば幸いです。